ポンコツ理論

ハッキリ断言できてしまうのだけれど、私はポンコツです。
もう、忘れ物ばっかりだし、うっかりミスが耐えない。
自分でも「なんでそうなった?」と関心してしまうほどに、どうしょうもないポンコツ具合です。

それはもう自分でも認めている。
「これが自分なんだからこれで生きていくしかない」
と、対策したり、努力したりして、自分を変えようなんて気持ちは、さらさらない訳です。

そりゃ、大失敗したあとは、家族に対して後ろめたい気持ちになるし、反省したりして、このままではだめだなんて、へこむことはあるのだけれど、しばらくしたら、その反省もどこへやら、また、同じ失敗を繰り返すのです。

もうね。
電子レンジに置き去りにされて、次の日に家族によって発掘されるおかずを、何回見てきたことか。
「またか」という家族からの冷たい視線をもう浴びたくないと毎回思うのだけれど、その回数は減るどころか増える一方で、これは、家族も諦めざるを得ない状況まで来ている。

でも、そんなポンコツさを自分で認めていると、人に優しくできる気がしている。
人の失敗を寛大に受け入れられるのだ。
「うんうん、そういうこともあるよね。」
「誰だって間違ったりするよね。」
「忘れ物したって生きていけるよね。」
こんな感じで、語尾に「ね」を付けられるほど、寛大になれるのだ。

『ポンコツを受け入れた人は優しさを持っている』

私はこれを「ポンコツ理論」と呼んでいる。
そして、自分のポンコツぶりを大いに受け入れることが出来ている。