響かせよう!自己肯定感!

昨今よく耳にする、自己肯定感という言葉。
子育て中の人なら必死でこの言葉と格闘している人も少なくないだろう。
響きがいい。自己肯定感を上げさえすれば、万人幸せになれるような響き。
自己肯定感!!
みんなが飛びつくのも無理はない。

私が子どもの頃はこんな言葉はたぶんなかった。
あったかもしれないが、私は子育てするまで一度も聞いたことはかった。
私が初めて目にしたのは、自分の子どもが小さい時だ。
育児本に書かれていた。
「子どもの自己肯定感を上げましょう」
そして、ご丁寧に親自身の自己肯定感チェックリストも用意されている雑誌まであった。
やってみた。すると、すこぶる低かった。いや、低い予感はしていた。
その頃の自分はまるで自分に自信がなく、子育てに関しても、本や雑誌、ネットの記事を読み漁っていたからだ。
そもそもネガティヴも持ち合わせている。

更には乙武洋匡さんの「自分を愛する力」という本を読み、自己肯定感が高い人とは乙武さんのような人だと思っていたのだ。乙武さんといえば、もう、自己肯定感の最高峰にいるようなお方。「自己肯定感が高い」のデフォルトが乙武さんとなると、自己肯定感のレベルが半端なく高く感じる。
そんなの、私が高いわけがないじゃん!って。
その頃から、最近まで自分は自己肯定感が低いと思っていた。

それがそれが。
最近になって急遽、「自分って自己肯定感高いんじゃね?」と感じ出したのだ。


そもそも、自己肯定感って何?ChatGPTに聞いてみた。
「自己肯定感とは、『自分は自分でいいんだ』『こんな自分でも価値がある』
と、自分の存在そのものを認められる気持ちのことです。

そう、意外にも私はこれができていると気がついたのだ。
私は今の自分のいいところも悪いところも受け入れているし、他者と自分の違うところがあっても全然受け入れられるし、何より、自分は生きていていいんだと思える。のほほんと生きててもいいんだって思えている。
それって、自己肯定感高いってことじゃない?
いやいや、高いまでいかないかもしれないけど、普通レベルはあるんじゃないかなと思ったのだ。

かといって、自信があるわけではない。何一つ自信なんてない。それは、ただただ経験値が少ないだけの話だ。
要はチャレンジすることや行動力が足りないだけの話。
ネガティブだって、そのまま受け入れられているならオッケーって事だし。

そう思った時、そう思えただけで、なぜだか、ムクムクとパワーが湧いてきたのだ。
「何だ。自己肯定感高いじゃん。じゃあ、幸せになれるじゃん!!」
私の中身は何一つ変わってないのに、自己肯定感が高いかもしれないと感じただけで、こんなにもパワーが湧いてくるなんて。
とんでもないな、「自己肯定感」ってことば。響きがいいだけのことはあるぜ!

自信なくてもネガティブでも、それでも自己肯定感が高い人はいる。
逆に明るくてポジティブでも自己肯定感が低い人はいる。
そもそも、自己肯定感は陰陽とは無関係なのだ。

自分は自己肯定感が低いから幸せになれないんだと信じて疑わないそこの君!!
もしかしたら、勘違いかもしれないから、今一度、「高いかも…」なんて疑ってみるといいかも。

自分の中に響かせよう!
自己肯定感!!