変な人になりたい!!

先日、高校生の子どもが「結局、人ってみんな変なんだよ」と話していて、高校生なのになかなか良い感性を持っているなと我が子ながら関心したのだけれど、その流れで、思い出した昔話があった。

高校時代の私の目標は「変な人になりたい!」だった。
今から思えばこんな変な目標を掲げて、そもそも変なんじゃないかと思うけど、当時の私はいたって真剣にこの目標と向き合っていた。

その頃、友達と部活の帰りにスーパーに寄ってお菓子を買って食べるという習性を持っていた。変な人を目指す私は、「グリーンキャンディー」というグリーンガムが飴になったやつをひたすら食べていた。そして、飴が包まれた紙を集めて、その行為を変な人の象徴として、友達に見せつけるというのをやっていた。我ながらアホだったなと思うけど、その頃の私はきっと真剣だったのだ。

私は真面目でごくごく普通の人間だと自分で思っていて、周りの個性的な感性を持った友達や、明るくて面白いキャピキャピな友達、大人しいけど自分の趣味や得意な事をちゃんと持ってる友達、そんな人達を羨ましいなと思っていたのだ。

当時の私は、自分に自信がなくて、常にこんな自分じゃ駄目なんだと思っていた気がする。
そして、いい子、勉強を頑張る子、を一生懸命やっていたのだけれど、逆にそんな自分が何の面白みもないありきたりな高校生に思えてならなかったのだ。その自覚があったからこそ、「変な人になりたい」という変な目標を掲げていたのだ。

今になって思うのは、その感じ、間違ってないよ。ということ。その結果、今の私があるのだけど。

根底にあるいい子の自分。それも自分なんだけど。
でも、そこに変さがあるというのは、人生をとても楽にしているなと思う。
人とはちょっと違った変な部分、今は誇らしく思える。

高校生の自分に教えてあげたい。

大丈夫!あなたの目標は達成できているよ。
子どもからも「お母さんは変わってる」とお褒めのお言葉をいただくよ。